対象にコメントをつけて、更にそのコメントにもコメントを(略

あまりきちんと読んでないのでうろ覚えだけど、少し前に、ウェブサービスは抽象化するとだめだよ、みたいな記事があった。その是非についてはあまり興味はないんだけど、ふとウェブ上のサービスを抽象化して見てみると共通点というか構造みたいなものに気づいたんでメモしておく。多分、皆気づいているとは思うけどね。

簡単に言うと、ソーシャルブックマークTwitterニコニコ動画2chの実況板なんかは特定の対象にコメントをつけて、それを共有するサービスとして見ることができる。ソーシャルブックマークが対象とするのはウェブ上のURLっていうのはすぐ分かる。Twitterは難しいけど、リプライを考えると他のユーザーを対象としていると言える。リプライでなければ対象はnullだとでも見なせばいい。ニコニコ動画は特定の動画のある時間を対象とするし、2chの実況板も直接的には結びついてはいないけど特定のチャンネルの放送のある時点を対象としている。

あとはそれらの対象とコメント、必要に応じてコメントを発したユーザーや時間をデータベースに登録して、うまく表示するシステムを考えればいいわけだ。確か、はてなブックマークのデータを用いて、ニコニコ動画風にウェブページ上にブックマークコメントが流れていくように表示するサービスもどこかにあったと記憶している。まぁこういう風に抽象化すると簡単に見えるけど、具体的に何かを作るってのはまた別の問題だろう。特にどう見せるのかという部分は難しそうだ。

使ってないからよくわからないけど、「boketeβ(ボケてベータ版) : 写真で一言ボケるお笑いウェブサービス」は見る感じでは、先ほどの構造を二段構えにしていて、まず画像にコメントをつけて、そのコメントを他のユーザーが評価する、みたいな感じか。twitterのFavoriteなんかに近い印象。対してメタブクマは同一のアーキテクチャでそれをやってるようなものかな。

コメントの対象←コメント←メタコメント

この構造でサービスを作る時に着目すべき点は、コメントの対象となるものか、コメント自体のどちらかとなる。ソーシャルブックマークニコニコ動画はコメントの対象、つまりウェブページや動画を、Twitterなんかはコメントの方を重視しているような印象を私はもつ。コメントの対象を重視するならできるだけユーザー自身が対象を作る(投稿する)ことができるようにし、コメントの方を重視したいのなら、コメントを対象としたコメント(もしくは、スターみたいな簡単なメタコメント)を可能にしなければならないんだろうな。

ちなみに。この考えのきっかけは、テレビ番組をブックマークできたらなと思ったこと。結局それってニコ動と実況板(もしくはTwitterのタイムライン)の間みたいなものなんだよね。あと、モバイル機器+GPSを使ってGoogleマップ上にリアルタイムでコメントをつけて共有しても面白そう。現在位置から半径500m以内の1時間以内のコメントを表示とかね。これは結構問題がありそうだから流行りそうにはないかな。